神を呪った女性、睡眠中に死亡
ケニヤで飢えた女性が、飢餓をもたらしたのは神だ、として部族に伝わる強力な呪いを神にかけたところ、睡眠中に死亡してしまったという。地元紙が26日、報じた。
干ばつで荒廃したケニヤ東部のカングンド地方出身の女性が、カンバ族に伝わる忌むべき呪いをかけることにした。カンバ族は強力な魔術で知られている。
女性は「飢餓をもたらしたる者よ、汝が何者であろうと死ぬがよい」と、鍋を棒で叩きながら呪詛した。
ケニヤ・タイムズは「女性は午前10時に、呪いをかけ終わり、結果が現われるのを待った。しかし神の怒りが夜になってもたらされた。女性は眠っているときに安らかに息絶えた」と報じた。
神へ呪いをかけた人が即日死亡したそうです。
この場合、神は怒ったと見るべきでしょうか、訴え(呪いですが)を素直に受け止め、反省したと見るべきでしょうか。
「眠っているときに安らかに息絶えた」女性。本来なら飢えの苦しみで辛い日々が続いていたかもしれません。安らかに死ねたのは、神の厚意とも受け取れます。
しかし、呪われる神様も苦労しますね。多神教の場合なら、善悪それぞれを司る神が細かく振り分けられていて、その役目によって感謝されたり畏れられたり、失望されたり恨まれたりするものですが、それら全てを受け持つ唯一神の方々(複数形はおかしいのかな)はそれ以上に期待や恨みを背負っているわけで、心中お察しします。
それはさておき、現に飢えに苦しみ続けている人々はたくさんいます。
飢餓に苦しむ人々の気持ちが分かるなんて言っても偽善なだけですし、私にはその苦しみはわかりません。
ありがたい物や事ほど、ありふれた当たり前のものであることが多い、というですね。